中枢・循環器領域
富山化学は、高齢化社会の進展に伴う認知症患者の急速な増加を予測し、1980年代よりニーズの高いアルツハイマー型認知症治療剤の開発に着手しました。有効な治療剤が未だ確立されていないアルツハイマー型認知症は、患者さんご本人だけでなく、介護するご家族にも大きな負担を強いる病気です。富山化学では、この病気のほか、神経細胞が障害される疾患の治療剤を目指してさまざまな研究を行っています。
研究対象
T-817MA
現在、世界で市販されているアセチルコリンエステラーゼ阻害剤はコリン系の賦活作用により症状の改善が認められていますが、病態の改善に至らないため、進行そのものの抑制は難しいとされています。
T-817MAは、強い神経細胞死抑制作用を持つ化合物です。アルツハイマー型認知症の病因と考えられるアミロイドβ蛋白およびリン酸化タウ蛋白蓄積による神経傷害モデルにおいて、神経細胞傷害を抑制します。また、神経突起の伸展を促進する作用も有します。アルツハイマー型認知症の進行そのものを抑制できる薬剤として期待し、2008年4月に米国にてPhaseⅡ試験を開始しました。
![[写真]T-817MA](pack/images/cns_img_01.jpg)

